トイプードルから大型犬まで!犬種別毛のお手入れポイント

犬種によって被毛の性質や生え方、抜け毛の量は大きく異なります。トイプードルのような巻き毛種から、柴犬やラブラドール・レトリバーなどのシングルコート、大型のシェパードやセントバーナードのようなダブルコートまで、それぞれに適したお手入れ方法を知らないと、抜け毛や毛玉、皮膚トラブルの原因となります。今回は小型犬から大型犬までの代表的な犬種を例に、毎日のグルーミングから季節のブラッシング・シャンプー、トリミングの頻度や道具選びまで解説します。
適切なお手入れで被毛のツヤと健康を守り、犬の快適な暮らしをサポートしましょう。
見た目以上に大切な被毛ケア
健康な被毛は皮膚のバリア機能を支え、紫外線やホコリ、乾燥から愛犬を守ります。被毛の状態は全身の健康バロメーターでもあり、抜け毛やフケ、かゆみがある場合は皮膚病やアレルギーなどの病気の可能性があります。定期的なお手入れと観察で早期発見・早期対応を心がけましょう。
トイプードル・ビションフリーゼなどの巻き毛種
巻き毛で下毛がないため、毛玉や絡みやすいのが特徴です。毎日の軽いブラッシングと、2~4週間ごとのプロのトリミングが理想的。
使用するブラシ…ピンブラシやスリッカーブラシで優しくほぐす。金属ピンが細かいと毛玉を根元からほどきやすい。
絡まり予防…ブラッシング前にスプレータイプのコンディショナーを吹きかけ、静電気を抑える。特に耳周りや首回りは毛が濃く絡まりやすいので丁寧に。
カットのポイント…体はリセットカットで均一に短めに保ち、足元や尾、顔まわりはスタイルに合わせて形づける。皮膚チェックを兼ねて足裏や爪回りも整えよう。
シングルコートの中型犬 柴犬・ビーグル・フレンチブルドッグ
換毛期に抜け毛が一気に増えるシングルコートは、季節ごとのブラッシングが肝心です。
ブラッシングの頻度…通常は週1~2回、換毛期(春秋)は毎日か1日おきにアンダーコート用のラバーブラシで抜け毛を取り除く。
ケアの注意点…ナイロン製のラバーブラシは毛を切りすぎる恐れがあるので、獣毛や天然ゴムのものを選ぶ。皮膚が敏感な犬種はソフトなタッチのものがベター。
シャンプー…汚れがひどくない限り、月1回程度で充分。皮脂を取りすぎると乾燥や皮膚トラブルを招くので、犬用の低刺激シャンプーと保湿成分配合のリンスを併用する。
ダブルコートの中~大型犬 ラブラドール・レトリバー・シェットランド・シープドッグ
ダブルコートは上毛と下毛の二層構造で、下毛が抜け落ちることで通気性と断熱性を調整します。
換毛期ケア…春の抜け毛が一番多いので、デッキブラシやコームで下毛をしっかりかき出す。プロのグルーミングではブロワー(送風機)で残毛を吹き飛ばす方法も。
被毛の乾かし方…シャンプー後はドライヤー(低温風)で表面→下毛と順に乾かす。湿りを残すと皮膚疾患の原因に。
トリミング…トリミングはカットではなく、抜け毛処理と皮膚チェックがメイン。皮膚の赤みや湿疹、ダニの有無を確認しながら行う。

大型犬の長毛種 ゴールデン・ドゥードル・コリー・バーニーズマウンテンドッグ
長毛種は毛長と多い被毛量によって汚れやすく、毛玉対策が欠かせません。
毛玉防止…耳の裏や脇腹、しっぽの付け根は擦れやすく毛玉ができやすいので、毎日軽くコームを通す。静電気除去ブラシを使うのも◎。
シャンプー頻度…活動量が多いなら月1~2回、室内飼いであれば2~3か月に1回でもOK。泥汚れや臭いが気になるときは部分洗いでも対応可能。
乾燥ケア…被毛が長く密度が高いと、ドライヤーの熱がこもりやすい。時間をかけて丁寧に乾かし、タオルドライ後に風量少なめのドライヤーで根元から毛をほぐすように乾かす。
短毛・スムースコート イタリアングレーハウンド・ドーベルマン・ボクサー
毛が短い分ブラシが不要と勘違いされがちですが、皮膚の健康維持には週1回程度のブラッシングが必要です。
マッサージブラシ…シリコン製のマッサージブラシで皮膚表面の古い角質を取り除き、血行促進を促す。被毛のツヤもアップ。
シャンプーの選び方…皮脂分泌が多くない犬種は、低刺激で泡切れの良いシャンプーが最適。皮膚が薄くデリケートなので、すすぎは念入りに。
保湿ケア…洗浄後は必ず犬用の保湿ローションやスプレーで皮膚の乾燥を防ぐ。湿気の高い夏は頻度を控え、冬場に重点的に行うと効果的。
被毛の健康を支える食事とサプリメント
被毛のツヤは栄養状態のバロメーターです。良質なたんぱく質、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)、ビオチン、ビタミンEなどが豊富なドッグフードやサプリメントを取り入れると、被毛の再生と保湿機能が向上します。特に換毛期や皮膚トラブル時には積極的に補給を。
道具の選び方とお手入れのコツ
・ブラシやコームは愛犬の被毛タイプに合わせて複数用意し、毛質や部位で使い分ける。
・定期的にブラシの毛やゴミを取り除き、清潔を保つ。金属部にサビが出たら交換のサイン。
・シャンプー後のドライヤーやタオルは専用のものを用意し、他のペット用具と区別することで清潔度を維持。
まとめ
犬種によって被毛の構造や手入れのポイントは大きく異なります。トイプードルの巻き毛から、大型犬のダブルコート、短毛種まで、それぞれに最適なブラッシング頻度・道具・シャンプー・トリミング方法を実践することで、被毛の健康を守り、皮膚トラブルの予防につながります。さらに食事やサプリメントで内側から栄養を補い、適切なホームケアを継続すれば、愛犬の被毛はいつまでも美しく輝きます。愛犬の犬種に合わせたケアを楽しんで取り入れてください。
